沼津 冬秋 さん 宗次德二特待奨学生第10期生

この度は第十期宗次德二特待奨学生に採用して頂き誠にありがとうございます。多大なるご支援を賜りました宗次德二様には心より厚く御礼申し上げます。

私は9歳から吹奏楽部でオーボエを始めました。その時に顧問の先生に繰り返し教わったことは基礎練習の大切さと、「練習は嘘をつかない」という言葉でした。
楽器を始めたばかりの私の胸にその言葉は強く刻まれ、今もその教えを忘れたことはありません。
小学校時代から中学、高校と多くの方に愛情深いご指導を頂き、今日を迎えることができたことに大きな喜びを感じると共に感謝の気持ちでいっぱいです。

入学後は演奏技法だけでなく、時代背景や音楽の成り立ちなど多くのことを学ばせて頂いております。
この素晴らしい環境で音楽に専念できることへの喜びと、尊敬する先生方や諸先輩方、素晴らしい学友に恵まれ、刺激を受ける日々に、この恵まれた環境を一日たりとも無駄にしたくないという思いが日に日に募って参ります。

練習していて思うのは、楽譜の中にある作曲者からのメッセージを受け止め、それを表現していくこと、そのことがどれほど深く、険しく、難しいことかということです。時に足がすくみそうになる時もありますが、あきらめることなく、探求心や自分なりの小さな工夫を忘れずに音楽に向き合って今の自分にできることを一つひとつ積み重ねて参りたいと思っております。

音楽に真摯に向き合う気持ちを大切にし、より一層、気を引き締めて精進して参りたいと思います。

 

音楽学部 器楽科(オーボエ)
沼津 冬秋