島宗 楽 さん 宗次德二特待奨学生第12期生

この度は、宗次德二特待奨学生としてご採用頂き、誠にありがとうございます。
宗次様をはじめ、ご支援頂いている皆様のおかげで、学業に専念できる環境を得たことを、心より感謝申し上げます。

私は高校卒業後すぐの進学を見送り、1年間、自分自身と向き合う時間を過ごしました。
その時間が、音楽と真摯に向き合うことの大切さ、自分が本当にやりたいことを深く考える契機となり、そして今年、東京藝術大学に入学することができました。
大学では、同じ夢を持つ仲間たちや素晴らしい先生方と出会い、日々多くの刺激を受けながら学んでいます。さまざまな価値観や音楽に対する考え方に触れる中で、自分の視野も大きく広がっていることを実感しています。
将来は、人に感動を届けることができる演奏家になりたいと思っています。そのために、作品の時代背景や文化、作曲者の意図などを深く学び、演奏技術だけでなく、舞台での所作や表現方法にも意識を向け、より豊かな音楽表現を目指してまいります。また、今後は海外のコンクールやセミナーにも積極的に参加し、新たな視点から音楽に対する理解を深めたいと考えております。

奨学生としての責任と誇りを胸に、支えてくださるすべての方々への感謝の気持ちを忘れず、日々の学びに真摯に向き合いながら努力を重ねてまいります。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

音楽学部 器楽科(チェロ)
島宗 楽