小野颯介さん　宗次德二特待奨学生第12期生

この度は、宗次德二特待奨学生として採用していただきありがとうございます。宗次様からの多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

オペラ専攻の学びの場では、第一線で活躍なさる先生方の専門的な指導のもと、同級生たちと切磋琢磨する日々を過ごしております。オペラのいくつかのシーンを取り上げて勉強するオペラ総合実習をはじめ、語学や台本講読、舞台表現やバレエなど多岐にわたるカリキュラムでびっしりと時間割が埋まっており、毎日が一瞬で過ぎ去るようです。

そんないつ何時でもオペラについて考えている、いわばオペラ漬けの日々の中で改めて突きつけられるのは、極東に生まれた我々がオペラ歌手を目指す上で習得しなくてはならない様々な技能や課題の数々についてです。圧倒的な声とテクニックと感受性、それを豊かに鋭く観客の心に訴えかける表現力と膨大な引き出し、それらを支える知識や語学力、舞台で自在に動ける身体、プレッシャーに耐えうる精神力など枚挙にいとまがありません。目の前にある課題一つ一つに向き合い、一つでも多くのことを吸収できるように学んでまいりたいと思います。