プロジェクト詳細

東京藝術大学正門再生プロジェクト

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東京藝術大学正門再生プロジェクト

100年間藝大生を見守ってきた正門を、100年先も残したい!〜東京藝大正門再生~

■100年の歳月によって劣化が進む正門

東京藝術大学のレンガ造の正門は前身である東京美術学校の敷地内に新しい道路「屏風坂通」(現在の都道452号線)が開通するのにあわせて、大正3年(1914年)頃に完成しました。以来100年間、数多の入学生を迎え入れ、卒業生を送り出し、関東大震災や東日本大震災などの危機を乗り越えながら、藝大を見守り続けてきました。

大正4年(1915年)頃の正門(奥の建物は東京美術学校工芸部校舎)

しかしながら、完成から100年を経過した正門は劣化がかなり進行し、地震による倒壊によって歩行者等へ危険が及ぶ可能性があったことから、耐震化をしつつ、卒業生・地域の記憶に残る姿を維持して100年先に正門を受け継ぐプロジェクトとして「東京藝術大学正門再生プロジェクト」を発足しました。

 

正門再生プロジェクト Ⅰ期~Ⅲ期工事

当プロジェクトは2019年にスタートし、これまで多くの方からの厚いご支援をいただき、音楽学部側正門の再生工事はⅠ期~Ⅲ期工事で無事に完了することができました。

再生にあたっては、100年前からの歴史ある姿を受け継ぐため、既存のレンガを取り外し洗浄した後、新しい柱・塀の表面仕上げとして取り付けています。

 

■今後の正門再生プロジェクト

音楽学部側正門の再生工事は完了しましたが、本学にはまだ鉄のフレームで応急措置をされたままの美術学部側旧正門や、単独のレンガ柱で倒壊による危険性が著しく高かったために解体されたままとなっているレンガ柱があります。

上野公園(アートクロス)に面した美術学部旧正門。音楽学部側正門と同じく地震による倒壊の恐れがあり、現在は応急措置として鉄のフレームとネットによる補強を行っています。

 

かつて谷根千側交差点に面して設置されていた単独のレンガ柱。倒壊の危険性が著しく高かったため、現在は安全のため一時的に解体されています。

 

今後はこれらの美術学部側旧正門及び単独のレンガ柱についても順次再生工事を実施していく予定です。
本プロジェクトにご理解とご賛同をいただき、ご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。