プロジェクト詳細

ユーラシア文化交流基金

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ユーラシア文化交流基金

東京藝術大学が新たに社会連携の一環として創設した「ユーラシア文化交流センター」は、ユーラシア全体の文化遺産の保護・修復・複製制作・遺産活用に関する情報を交流・蒐集し、文化的発展に深く貢献する国際ネットワークを構築してまいります。

■概要

ユーラシアは、異なる文化が交差し、融合し、変容し、新たな文化を絶えず生み出してきた創造的な空間であり、また壮大な歴史空間でもありました。グローバル化の浸透に揺動しながら、新たな文明の形成を模索し始めています。
ユーラシア文化交流センターは、我が国の経済・文化的な支援事業や関係諸国からの協力・支援要請などに着実に対応し、21世紀にふさわしい双方向的な社会連携・国際協働を推進する機能を果たそうとするものです。

■計画中のユーラシア文化交流事業

1.アフガニスタン特別展「終わりの彼方へ・バーミヤン青の弥勒とその世界」展の実施

弥勒とは、釈迦を継ぐ未来の仏です。釈迦の没後、長い長い
「無仏の世」を経た遠い未来、ユートピアと化したこの世に出現して衆生を救済するといいます。

弥勒を生み出したのは仏教の故郷・インドではなく、インダス河の西・オクソス河の南、湿風と乾風、高所と低地、暖寒が出合うガンダーラの地でした。ここから弥勒は西へ東へ旅立ち、東は遙か日本に至りました。

アフガニスタンのバーミヤンは、弥勒の西への歩みの極地にあります。高山に囲まれたバーミヤンには、仏師や絵師がまねかれて弥勒の造像の盛地になりました。弥勒の大仏が刻まれた岩壁の彼方は、火を拝する異教世界でした。文化の境界の地に生まれた弥勒は、行く先々でも境界に立つことを運命付けられた仏であったのです。

あいつぐ戦乱の中で、バーミヤンの弥勒は破壊され、往古の姿を失いました。このたび東京藝術大学では、バーミヤンE洞天井壁画こと「青の弥勒」をスーパークローン文化財として再現します。アフガニスタン産出の貴石、ラピスラズリのブルーで描き出された弥勒菩薩です。また併せて、ガンダーラから日本までの様々な地域で制作された弥勒像を展示します。本展が、幾つもの境界を越えて希求され続けた〈終わりの彼方〉―弥勒の世界に思いを馳せる機会となれば幸いです。

2.アジア仏教遺産緊急調査事業

ユーラシアの文化遺産の多くは、相次ぐ戦乱や民族紛争の中で危機に直面しています。
2001年タリバーンによるアフガニスタン・バーミヤン遺跡の爆破は世界に衝撃を与えました。
失われた大仏や壁画は、往時の姿をよみがえらせることはできません。
中央アジアの各地で相次いで発見される仏教遺跡は、インド、ガンダーラからシルクロードを通じて、極東の日本にまで伝播した仏教美術の変遷をたどる重要な研究材料です。その遺跡が崩壊・破壊・盗掘などの危機に見舞われています。
東京藝術大学は、これまで育んできた伝統的な保存修復の技術に加えて、最新の高精細デジタル技術を導入して、かけがえのない人類遺産の保存・保護に貢献していくことを目指していきます。

3.国際文化遺産保存修復病院の設立

近年、文化遺産保存分野における国際的対応の要請が急増しています。東大仏_太陽神_CA7524
我が国においては、「海外の文化遺産の保護に係る国際的な協力の推進に関する法律」が施行され、これに伴い「文化遺産国際協力コンソーシアム」が設立されるなど、文化遺産の国際協力に対する体制が整備されつつあります。
日本は、個々の分野においては非常に高い技術レベルを持ちながら保存修復専門家が常駐する機関がなく、海外の文化財の修復を依頼されても、それに対応する機関がありません。
この現状を改善し、当該分野における国際競争力を向上させていくためにも、修復対象を日本に持ち込んで修理したのち、返却するという一種の病院の設立が求められています。

詳しくはこちらをご覧ください。
東京藝術大学社会連携センター ユーラシア文化交流センタープロジェクト

■ご支援のお願い

世界は多様で豊かです。
人類は自然と対話をしながら、みずからの歴史を紡いできました。
それぞれに異なった時間の中で、異なった糸により織り成した文化の模様は実に多彩です。そこには人間の知恵、技術、努力、感性、想像力のすべてが注ぎ込まれてきましたが、いまだ未知の核がいくつも存在します。
東京藝術大学が創設した「ユーラシア文化交流センター」、この新たな活動体には跳躍を高める弾性に富んだ跳ね台が不可欠です。
東京藝術大学は大いなる飛翔の発条となる「ユーラシア文化交流基金」を設定し、「世界の活動」になんらかの関心を寄せる多種多様な企業や法人・団体、知と精神・科学と芸術文化の融合に心を寄せる多くの人々の強いご支援を期待しております。

[ご寄付のお問合せ]
藝大基金事務局(東京藝術大学 社会連携課内)
050-5525-2400 平日9:30-12:00、13:30-16:30