プロジェクト詳細

新型コロナウイルス感染症緊急対策 東京藝術大学「若手芸術家支援基金」

link

新型コロナウイルス感染症緊急対策 東京藝術大学「若手芸術家支援基金」

■プロジェクト概要

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策が取られる中、展覧会、音楽会の中止によって作品発表の場を失い、経済的にも不安定な状況が続き、芸術活動に大きな影響を受けている本学出身の若手芸術家(在学生を含む)に対して、芸術活動の持続化を支援するため「新型コロナウイルス感染 症緊急対策 東京藝術大学 若手芸術家支援基金」を設置し、若手芸術家応援プロジェクトを展開します。社会にとって、世界にとって、芸術の力を未来へと繋ぐ希有な存在である若手芸術家たちの、今を救うこと、未来のカタチを模索すること、その二つがこの基金の使命です。
本基金の推進や各プロジェクトの実施については、卒業生・修了生、在校生、保護者、教職員、 同窓会、本学との関連企業など“オール藝大”で進めてまいります。
各プロジェクトの実施については、東京藝術大学の自己財源に加えて、一般企業からの協賛金や東京藝術大学基金への寄附のほか、クラウドファンディングで集まった支援金を原資として活動を行います。

■基金キャンペーン期間

2020年6月9日~2022年3月末日

■若手芸術家の定義
在学生のほか、本学卒業生・修了生のうち主に40才までの方が対象となる予定です。大学卒業後の約15年間は、芸術活動を続けていくために、海外留学等を含めた幅広な自己研鑽を積むべき大切な時期です。一方で、まだキャリアが確立されず、収入が安定しづらく、最も支援を必要とする世代でもあります。

■基金による応援プロジェクト(支援施策)

若手芸術家に、
新しい日常における
発表の場を。活躍の場を。

《オンライン》
・オンライン上に美術館、奏楽堂を設置。若手芸術家による展覧会、演奏会を開催します。公募のスタイル
を取り、賞と賞金を設定します。
・新たなWEB コンテンツの開発。ネットワーク上でリアルタイムな合奏を実現するアプリの開発や、若手芸
術家支援プラットフォームの構築(若手芸術家の紹介・派遣など)
《オフライン》
・新しい日常における、芸術本来の“対面”による芸術鑑賞の新しい在り方を開く。若手芸術家による展覧会、
演奏会を開催します。

経済的に困窮する
藝大生に
緊急の支援を。

在学生を対象とした修学支援の実施
・新型コロナウイルス感染症に伴う給付金
・オンライン授業に必要な通信機器の貸出し(通信費を含め無償)
・オンライン授業相談窓口の体制拡充

「I LOVE YOU」 応援プログラム
本学が実施する芸術は人を愛する「I LOVE YOU プロジェクト」の第二弾として、卒業生らへ参画を募集。出品料・出演料として 1人 100,000 円を助成(350 人程度)

 

■東京藝術大学長 澤 和樹より ご寄附のお願い

新型コロナウイルス感染拡大を抑制するため、政府が行った緊急事態宣言及び自治体による休業要請等を踏まえ、本学においても、開学以来、初のオンライン授業を開始するなど、人と人との接触を最大限削減するための取組みを進めております。

この様な状況のなか、本学の学生や卒業生など若い芸術家にとっても、美術館やギャラリー、劇場やコンサートホールが閉鎖され、予定していた展覧会、音楽会、イベント等が次々に中止又は延期となり、経済的にも極めて不安定な状況が続いております。

アートの制作現場においても、緊急事態宣言発令による会社や事務所の休業、そのまま解雇となったり、作品発表の場がなくなることで作家としてのモチベーションの維持に苦慮し、先行きへの不安から芸術活動の断念すら考える卒業生の悲痛な声も聞こえてきています。

私は、学長就任時から若手芸術家へのキャリア支援について考えて参りました。

この度の新型コロナウイルス感染拡大を機に、コロナ禍の真っ只中にいる若手芸術家たちに、制作の場、演奏の場、活躍の場を提供し、その持続を応援することが東京藝術大学長の責務と考え、また、緊急事態宣言解除後の「新たな日常」には “芸術の力” こそが不可欠なものと確信し、「東京藝術大学 若手芸術家支援基金」を立ち上げることにいたしました。

 

この若手芸術家支援基金を活用した応援プロジェクトは、POWER TO THE ARTS のスローガンのもと、芸術の力を信じるすべての人々とともに、若手芸術家への支援や未来の芸術家を担う学生への修学支援のほか、新たにオンラインによる展覧会や演奏会など実験的で挑戦的なプログラムを含んでおります。

本プロジェクト実施にあたっては、一部には大学財源を充当いたしますが、完全実施のためには寄附金

、協賛金、クラウドファンディングなども活用して、新たに約1億3千万円を当初のファンドレイジングの目標としたいと考えております。

皆さまにおかれましては、このような大変厳しい状況下ではありますが、本基金の趣旨にご賛同いただき、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

令和2年6月9日

東京藝術大学長 澤 和樹

 

基金応援ロゴマークについて

制作者:澁谷克彦氏(1981年美術学部デザイン科卒業)

ロゴについて

アートを生み出す源泉はアーチストのパワーにあります。そして世の中に生まれ出たアートはその美によって人々にパワーをもたらし、その人々はポジティブに世界を変え、そのことがアーチストにパワーを与える。アートの継続の歴史はそんな循環だったのではないでしょうか。このデザインはそのイメージを形にしたものです。文字が植物のように伸びて方向を変えながら空間を満たしていくさまで、パワーの存在を目に見えるようにしました。さらに色は伝えるパワーです。社会性を黒、パワーそのものを赤、アートの純粋さを青というそれぞれの色に込めました。幸せな循環が永遠にあるよう願っています。