宇野由樹子さん 宗次德二特待奨学生第1期生

宗次特待奨学生制度の謝辞

このように宗次特待奨学生として謝辞を書かせて頂けることにお礼申し上げます。
宗次特待奨学金制度のご支援のおかげで音楽を学ぶ上で沢山の勉強の機会を頂き、大学生活がとても充実したものになったと感謝しております。また、年一回の宗次ホールで開催されるコンサートでは宗次様にお会いし、その温かく謙虚なお人柄に触れ、音楽家としての成長だけでなく人として成長できる機会を与えて頂けたのだと身に沁みて感じました。

今、私は藝大を休学させていただき、藝大二年目の今年の10月よりオーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム大学で勉強しております。こちらに来てまだ日は浅いですが、日々沢山の良い刺激を受けます。馴れないドイツ語に囲まれながらも様々な場面で周りの人に助けられ、より人の温かさや人間らしさを肌で感じて新鮮な気持ちです。これから授業も本格的に始まるので目標を持って練習に勉強に励みたいと思います。

また留学してから、音楽や言語面で刺激を受けるだけでなく、社会的にも日本をより客観的に見る感覚ができました。周りに色々な国の人がいるからこそ、社会情勢に目を向け、より敏感に世の中の動きを見極めていかなければと思うようになりました。改めて日本が自分の母国であるということに感謝できたりと、日本では意識していなかったことに日々気づかされます。

このように色々と学びのある新しい経験ができるのも、留学を希望する学生にも快く支援してくださり、学生の向上心や意欲を後押ししてくださる宗次特待奨学生制度のおかげだと感謝しております。ご支援いただいている分しっかりと勉強し、また将来的には学んだことを還元できるよう日々頑張りたいと思います。

 

音楽学部 器楽科(ヴァイオリン) 2年
宇野由樹子