西本裕矢さん 宗次德二特待奨学生第8期生

この度は『東京藝術大学宗次德二特待奨学生』第8期生に採用していただき、誠に光栄に存じます。宗次様から音楽研究活動のご支援をいただけますことに心から感謝申し上げます。

私は特待奨学生として、広範な専門的学問の探究と藝術創造の源泉を生み出す努力を続けています。藝大附属図書館での資料閲覧や専門書の購読を通して、作曲家の人生や作品に没頭し、将来行う学術研究内容について模索しているところです。また、国内外の音楽界の現状に目を開き、自分が将来思い描く演奏家像について考えています。

私は藝高時代から、教授研究室でピアノ実技レッスンを受けてきました。今後は、国際的に活躍する演奏家になるべく、コンサートホールという「音の宇宙的空間」において自分の音楽性を発揮する術を学んでいきます。具体的には、作品に込められた思考や感情に結びつく演奏表現を追求し、聴衆を引き込む世界観を創造して参ります。さらに、尊敬する宗次様が行っていらっしゃる社会貢献活動への眼差しを大切にして、SDGsの精神を取り入れた音楽の普及活動にも取り組んでいきたいと考えています。

最後に、宗次德二様をはじめ、これまでお世話になった方々に御礼を申し上げます。
本当にありがとうございます。

 

音楽学部 器楽科(ピアノ)
西本裕矢