鈴木美郷さん 宗次德二特待奨学生第4期生

この度は宗次德二特待奨学生に採用していただき、誠にありがとうございました。

私は札幌の高校の音楽科から東京藝術大学に進学し、更にこの素晴らしい環境で続けて学びたく思い、大学院に進みました。その際に宗次様からの温かいご支援のおかげで、音楽活動に集中できる環境とより多くの研鑽を積む機会をいただき、心から感謝しております。

昨年、初めて参加したウィーンでの夏期セミナーでは一流歌手によるレッスンを受けたり、様々な演奏会を聴きに行くなど貴重な経験をさせていただきました。クラシック本場の空気を肌で感じ、卒業後は留学したいという思いが強くなりました。その中で特に私の心に残ったのは「チャンスは待っているだけでは駄目です。自分から掴みに行かないと!」という先生のお言葉です。海外で活躍するには積極的にオーディションやコンクールを受け、自らアピールすることが大切であり、それにはまず確かな演奏技術を身につけることはもちろん、コミュニケーションをとるための言語の習得や文化の違いを学ぶことが必要だと実感しました。

今後は卒業後の留学を見据えて、たゆまぬ努力を重ね、何事にも前向きにチャレンジしていきたいです。
そして、これまで支えて下さいました周りの方々への感謝の気持ちを忘れずに、音楽を通して人のため社会のために私に何ができるか考え、真摯に音楽と向き合っていけたらと思います。

 

大学院音楽研究科 声楽専攻(ソプラノ) 修士2年
鈴木美郷